コーティング膜の密着力評価技術 −ニッケルめっきへの応用−

■機械金属部 ○鷹合滋樹,安井治之
■化学食品部   上村彰宏,井上智実

1.目 的
 無電解ニッケル(以下Ni-P)めっきは,音楽CDの金型や電子部品など耐摩耗性と耐食性が要求される様々な用途に使用され,特に硬質のめっきに対しては,強い密着性が求められている。
 JISにおけるめっきの密着性評価手法は,曲げ試験や熱衝撃試験により剥離の有無を調べる定性的な評価であり,数値的に評価する方法ではない。一方,切削工具等で使用される窒化チタンなどのコーティング膜では,スクラッチ試験による密着性の定量評価が行われている。
 そこで本研究では,スクラッチ試験をNi-Pめっきの密着性評価に適用した場合の測定値の有効性について,JIS法と比較しながら検討した。

全文(PDFファイル:530KB、2ページ)

簡易テキスト版

PDFファイルをご覧になるためには、アドビリーダーが必要です。
ダウンロードはこちら