多様な人々に使いやすい筆記具の開発

■繊維生活部 ○餘久保優子,杉浦由季恵

1.目 的
 高齢社会にむけて,これまで多くの企業がユニバーサルデザインに取り組み,一部は社会に定着したものの,各社取り組み方を模索しているのが実態である。また,公設試験研究機関においても,人間特性データが整備されてきているが, ユニバーサルデザインの実現には多様なユーザーニーズを合理的なカタチに落とし込むための新たなデザインプロセスが重要であり,あてずっぽうに聞き取りやアンケート調査を行っても,偏った意見を集めたにすぎず,多数を統計的に調査する方法も,莫大な時間と労力を要するといった問題が生じる。
 そこで,障がい者の生活動作指導や機能回復を専門とする作業療法士との連携を図り,上肢機能に障がいのある方をモニターとして,日常生活で必要性の高い書字用具のデザインプロセスの研究と試作開発を行った。

全文(PDFファイル:544KB、2ページ)

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