環境に対応した繊維難燃加工の研究

■繊維生活部 ○守田啓輔

1.目 的
 近年,安全や防災に対する消費者の関心が高まる中,人体や環境に配慮した繊維製品が求められている。インテリア製品(例:カーテン,カーペット等)においては,火災発生時の延焼を食い止め避難時間を稼ぐ目的で,使用素材には難燃性が要求される。一方,最近の化学物質規制強化に伴い,繊維加工用の難燃剤も従来の主流であったハロゲン系からより安全性の高い非ハロゲン系へと移行しており,環境に対応した難燃加工のニーズが高まっている。
 本研究では,非ハロゲン系難燃剤の一種であり,これまで主に電子材料分野で使われていたホスファゼン系難燃剤に着目し,カーテン用繊維布帛の難燃加工に本薬剤を適用して,従来の加工法に比べて生産性が高く廃液が少ない連続式難燃加工法の研究を行った。

全文(PDFファイル:245KB、2ページ)

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