色弱者が見分けにくい色をチェックするシステムの開発

■電子情報部 ○前川満良

1.目 的
  日本人男性の20人に1人が色弱者といわれる現在,色弱者に配慮したモノ作りが求められている。しかし,色弱でない人には色弱者がどのような配色を分かりにくいと感じているかが理解できなかったため,その具体的な対応が遅れていた。そこで,色弱者の色の見分けにくさを擬似体験できる色覚擬似変換技術を開発した。これにより主観的ではあるが見分けにくさの判断が可能となり,色弱者に配慮した製品が作られるようになってきた。
  しかし,色弱でない人が色覚擬似変換後の配色を主観的に判断していたのでは判断基準の個人差が大きいという課題があった。さらに,色弱でない人と色弱者の感じる色差が異なっていれば判断基準が異なることから,色弱者の感じる色差の特性も加味した客観的な判断基準が求められるようになってきた。そこで,色弱者の色差特性を反映して見分けにくいと感じる色をチェックする「カラーバリア・チェックシステム」を開発したので報告する。

全文(PDFファイル:237KB、2ページ)

簡易テキスト版

PDFファイルをご覧になるためには、アドビリーダーが必要です。
ダウンロードはこちら