FPGAを用いた高機能信号入力ボードの開発

■電子情報部 ○米沢裕司 田村陽一

1.目 的
 検査装置や計測装置では,外部のセンサなどからデータを取り込み,さまざまな演算処理を行っている。演算処理にはパソコンやそれに類したもの(CPUボードなど)が使われる場合が多く,センサとパソコンとの接続に信号入力ボードを使う構成が一般的である。
 しかし,画像検査装置のように高速で大容量のデータを演算処理する場合には,パソコン等の処理能力が不足することがあり,課題となっている。また,検査装置や計測装置では,センサ信号に起因した不具合が生じることがあるが,不具合の再現(不具合発生時のセンサ信号の再現)ができずに,不具合の原因究明や動作検証に多くの時間を費やしてしまうことがある。
 そこで本研究では,このような課題を解決するために,用途に応じて回路構成を書き換えられるLSIであるFPGA(Field Programmable Gate Array) を用いた高機能な信号入力ボードの開発を行った。本ボードは,センサからの信号をパソコンに転送するという一般的な信号入力ボードの機能のほか,FPGAによる高速演算機能やセンサ信号を蓄積し再現する機能を有する。

全文(PDFファイル:87KB、2ページ)

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