多孔性材料の応用に関する研究−未利用珪藻土の改良による地の粉の性能向上−

■化学食品部 ○北川賀津一
■繊維生活部  江頭俊郎

 江戸時代の寛文年間(1661〜1673年)に,輪島で発見された珪藻土を焼成し粉末にして地の粉がつくられた。地の粉を漆に混入し塗り研ぎを何度も繰り返す下地塗りは輪島塗の重要な一工程である。この地の粉の原料となる珪藻土(多孔性材料)は輪島市の通称小峰山を中心とした丘陵地で産出され,粘土や珪藻の遺骸からなるが,近年枯渇化が心配されている。本研究では,地の粉に利用されずに廃棄されている成形性の悪い珪藻土(以下未利用珪藻土と略す)に粘土を添加して地の粉の性能を改良した。

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