染色余剰汚泥の配合割合を高めた屋上緑化材用セラミックス多孔体の開発

■化学食品部 北川賀津一 中村靜夫 田畑裕之
■小松精練(株) 奥谷晃宏 金田明久
■(株)トーケン 玉井禎人
■(株)アースエンジニアリング 大西和弥
■石川県立大学 長谷川和久

緒  言
 北陸地域は国内合繊織物80%を生産する産地で,合繊織物に風合い,染色などの付加価値を高める染色整理業が多く集積している地域である。染色整理業では多くの排水が発生し,これを活性汚泥法で処理しているが,その際に多量の余剰汚泥(以下汚泥)が発生し,産業廃棄物処理に多額の費用を要している。そこで,小松精練(株),(株)トーケン,(株)アースエンジニアリングは,汚泥を資源として活用するために汚泥を10%配合した多孔体の開発を試み,商品化し屋上緑化材として平成21年から販売を開始している。しかし,発生量の全量を活用するまでには到っていない。今回,汚泥の配合率を高めた製品とその用途開発を進め,汚泥の配合比率を30%に上げた多孔体の開発について報告する。


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