平成12年度研究報告 VOL.50


 イオン注入による漆の表面処理
 粟津薫・岩木正哉

石川県には,輪島塗,山中漆器,金沢漆器という伝統的漆器産地がある。工業試験場では,設立以来長年に渡り,漆に関わる研究指導を行ってきた。その中で,漆器製品の耐久性向上は,漆器業界の長年の課題であり,漆液改質による製造過程の研究に加えて,最終の漆製品表面にイオン注入を行う研究を検討した。一方, 半導体産業で一躍した「イオン注入」と石川県の地場産業との出合いは,昭和60年に遡る。当時は,イオン注入が半導体製造以外の分野への利用が盛んに研究されだした頃であり,その先駆者である理化学研究所岩木正哉氏が石川県技術顧問となる新聞記事がきっかけで,石川県の地場産業技術の課題にイオン注入を適用する研究が始まった。


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