鮮やかな色漆の開発と応用

■繊維生活部 ○梶井紀孝,江頭俊郎,藤島夕喜代

1.目 的
 漆(液)を乾燥した塗膜は濃い茶褐色であるため,酸化チタン等の白色顔料を配合した白漆塗膜は,ベージュ色(茶色味の強い暗目の白色)となる。また,青色顔料を配合した青漆の塗膜は,漆の茶褐色が影響して,色味の鈍い青色となるため,明るさと鮮やかさの向上が求められている。さらに,白漆や青漆塗りの漆器は日光により変色することが問題となっている。
 本研究では,白漆と青漆の色味を改善するため,光輝性顔料を用いて,その最適な配合方法を確立し,鮮やかで変色しにくい色漆を開発することを目的とする。また,調合した白漆や青漆を用いた新しい色彩の漆器を試作して,製品化への応用を図る。

全文(PDFファイル:368KB、2ページ)

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