品質の安定した地の粉
■輪島漆器商工業協同組合 隅 堅正
■指導の背景
輪島市の小峰山を中心とした丘陵地で産出する珪藻土を焼いたものは地の粉と呼ばれ,漆と混ぜ木地に塗ると下地に厚みのある丈夫な漆器となる。この理由で地の粉は「堅牢優美」を看板とする輪島塗に欠かせないものである。輪島漆器商工業協同組合は,昭和50年に地の粉の製造装置を導入し生産の機械化を進めた結果,均一で優良な品質の地の粉を製造できることとなった。設備導入から30年以上が経過し,生産装置の中で老朽化が著しい真空土練機とガス炉は更新が必要となった。そこで導入すべき設備の仕様も含め,更新した設備で製造した地の粉と従来品との物性を比較評価することに関し,工業試験場の指導を受けた。
全文(PDFファイル:164KB、1ページ)
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