FPGAを用いた高速画像処理ボードの開発と応用

■電子情報部 ○田村陽一 米沢裕司

1.目 的
 従来,デジタル回路を構築する場合は,小規模回路であれば74シリーズなどの汎用論理ICや,PAL/GALなどプログラマブル論理ICを使用し,大規模回路であれば専用のLSIを開発し使用することが一般的であった。しかし,半導体技術の進歩によりプログラマブル論理ICであるFPGA (Field Programmable Gate Array:現場で書換え可能な論理回路集合体)でも大規模回路を構築できるようになってきた。このFPGAも開発当初は書換え可能という性質上,最先端のLSIと比べ小規模な回路しか実現できなかった。また,その処理速度も非常に遅く,試作段階での使用が主であった。しかし,近年ではトランジスタ数百万個に匹敵する規模をもち,実用上十分な速度で動作するFPGAを安価に入手することが可能となった。
 そこで本研究は,大規模回路を構築可能なプログラマブル論理ICであるFPGAを使用して,技術的難易度の高いリアルタイム画像処理を実現し,従来製品に対して小型化,原価低減,高機能化など,競合他社に対する優位性を付加することを目的とする。

全文(PDFファイル:514KB、2ページ)

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