生活支援ロボット用ハンドの研究

■機械金属部 ○中島明哉 舟田義則 廣崎憲一

 わが国の少子高齢化は世界でも類を見ないスピードで進んでおり,昨年(2005年)には予想よりも早く人口純減が始まった。このことは,労働力不足や介護・福祉の問題だけでなく,国際競争の低下といった不安も深刻になってきている。そのような中,これらの問題を解決する一つの手段として,ロボットの活用が期待されており,サービスロボットなど非産業用ロボットの開発が進み,人の生活空間内で活躍するロボットが増えてきた。しかしながら,これらのロボットは,人とのコミュニケーションなどの情報処理は得意だが,実際に物を持って動かしたり,操作したりといったことはほとんど行なえていない。このことは,小型・軽量かつ安全性の高いハンドが無いことが一つの原因と考えられる。
 そこで本研究では,生活支援分野におけるロボットの活用をさらに一歩進めることを目的に,小型・軽量化が可能であり,かつ,柔軟性を有した安全性の高い指機構の開発を行ない,試作機を作製した。

全文(PDFファイル:125KB、2ページ)

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