平成16年成果発表会要旨集  
研究・指導事例成果発表

 プラスチックフィルムへの非透湿コーティング法の開発
 電子情報部 ○部家 彰 高野昌宏 米澤保人 南川俊治
 石川製作所 仁木敏一 室井 進 南 茂平
 北陸先端科学技術大学院大学 大薗哲郎 増田 淳 梅本宏信 松村英樹

 高分子材料(プラスチックフィルム)は安価,軽量,壊れにくい,フレキシブルという利点があり,ペットボトル等,多くの製品に利用されている。しかし,ガスまたは水蒸気の非透湿性(バリア性)が低く,その用途は制限されている。そのため,薄膜でコートしてバリア性を付加する研究が行われている。窒化シリコン(SiNx)膜は,耐薬品性,バリア性が高く,透明なため,高分子材料の被膜として期待されているが,高分子材料の耐熱温度以下でバリア性の高い膜を形成する技術は確立されていない。この技術が確立されれば,フレキシブル有機ELディスプレイや機能性プラスチックフィルム(食品・医薬品・化粧品の包装紙など)の形成が可能となる(図1)。
 工業試験場では,平成13年10月から3年間,研究成果活用プラザ石川において(株)石川製作所と北陸先端科学技術大学院大学と共同で,SiNx膜の形成法の1つである触媒CVD(Cat-CVD)法を用いて,80℃以下の低温でバリア性の高いSiNx膜を形成する装置の研究開発を行った。


全文(PDFファイル:239KB、4ページ)
  簡易テキスト版

PDFファイルをご覧になるためには、アドビリーダーが必要です。
ダウンロードはこちら


* トップページ
* 平成16年成果発表会もくじ
* 前のページ
* 次のページ