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VRを用いたクレイアニメーション製作システムの開発
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■電子情報部 ○米沢裕司 漢野救泰 橘泰至 中野幸一 |
クレイアニメーションとは,粘土で作った人形(図1)を少しずつ動かし,それをコマ撮りすることによって制作するアニメーションである。実写によるアニメーションであるため,その映像は粘土の色や影などが忠実に再現されており,映像のリアルさや独特の質感等から,高い人気を得ている作品も多い。その反面,粘土で作った人形を動かしたり,コマ撮りをしたりする作業はとても煩雑であり,クレイアニメーションの制作には膨大な時間を要している。
一方,VRはコンピュータを使って人間の五感に訴える人工的な環境をつくりだし,仮想の環境を対話的に体験できるようにする技術である。近年,VRは各種シミュレーション,医療・福祉用機器,アミューズメント用機器等において,基盤技術として活用されている。
本研究では,VR技術を応用することにより,従来,膨大な時間を要していたクレイアニメーションの制作を大幅に簡略化するシステムを開発した。本システムにより,コンピュータ画面上のクレイ人形を直感的な方法で動かしたり形や姿勢を変えたりすることが可能となる。また,形状データと写真データとの合成やコマ撮りを行うための機能も備えており,コンピュータ上で簡単にクレイアニメーションを制作することができる。
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