平成15年成果発表会要旨集  
研究・指導事例成果発表

 磁器坏土の成形性改善研究
 九谷焼技術センター ○佐々木直哉

 九谷焼素地の成形は,ろくろ成形,鋳込み成形,ローラマシン成形等があり,それぞれの成形法によって特性の異なった坏土が使用されている。特に昔から用いられているろくろ成形法は,坏土の成形性が重要となる。そのため,19世紀初め頃に花坂陶石が発見されて以来,現在に至るまで,ろくろ成形用坏土の原料として利用されている。しかし花坂陶石に関して,5μm以下の細かい粒子の化学組成や形態について分析及び観察を行った報告や成形性の要因に関する報告はない。
そこで本研究では,花坂陶石を粒度別に分級し,粒度分布,化学組成,鉱物組成,形態の変化を調べた。特に2μm以下の粒子の鉱物組成や形態については,一般的に陶磁器の粘土質原料として使用されている木節粘土,蛙目粘土,ニュージーランドカオリン(NZカオリン),朝鮮カオリンと比較を行った。また実際に坏土を試作して官能試験を行い,花坂陶石の成形性の要因について考察した。


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