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多段蒸留方式による有機汚泥ゼロエミッション処理技術の確立
−下水汚泥の化学分析−
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■化学食品部 ○藤島夕喜代 北川賀津一 中村静夫
■金沢大学 木津良一 |
下水道の整備により,生活環境の改善や,川や海などの公共用水域の水質が改善されてきた。しかし,下水処理の過程で発生する大量の余剰汚泥の処理が問題となっている。石川県においても,その一部が焼却やコンポスト化され,建設資材や肥料等に再利用されているものの,大部分は埋立処理に委ねられている。
石川県工業試験場では,下水道普及率の増加に伴って増え続ける下水汚泥の処理技術に関する産学官連携研究開発プロジェクト(プロジェクトリーダー:金沢大学 金岡教授)に参加している。このプロジェクトでは,溶融処理システムと高温集塵技術を組み合わせ,下水汚泥から重金属等を効率良く回収する一方で,利用可能な溶融スラグを製造するシステムの開発を目指している。ここでは,下水汚泥の成分を把握する目的で,石川県内の全地区から汚泥試料を採取し,27元素について含有量分析した結果を報告する。
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