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走査型電子顕微鏡による破壊事故解析事例の紹介
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■機械金属部 素形材担当○藤井 要 鷹合滋樹 |
石川県工業試験場が行う試験業務の項目の一つに走査型電子顕微鏡を用いた観察及び成分分析がある。これらの多くは,機械部品,搬送部品や構造部品等の異常や破壊事故に対するクレーム処理を目的とするものである。
その依頼件数は年間120件(平成14年度実績)を越え,比較的利用の多い試験項目の一つである。さらに,「クレーム処理に関わる技術相談」として,電子顕微鏡等の試験機器の利用には至らない事例(例えば肉眼による観察,写真や図面解釈のみによる技術相談)を加えると,多いときに一日に数件の対応が求められるニーズの高い業務である。しかしながら,このような相談によって蓄積された「破壊事故解析の事例」は技術的には価値のあるものが多いにもかかわらず,内容が企業秘密に触れるものが多く,非公開にせざるを得ないのが実情で,工業試験場の解析技術は一部の企業でしか知られていないのが現状である。
本発表では,工業試験場で行われる破壊事故解析の手順,手法について,依頼者の承諾を得た事例を参考にして紹介する。
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