技術ふれあい2003  
新製品開発事例発表

 CNC旋盤用電動チャックシステムの開発
 株式会社テック・ヤスダ  安田 嘉和

 現在のCNC旋盤用チャック(工作物を把持する用具)は,油圧方式である。これには,環境負荷の高い作動油が用いられている。また,この油圧方式は,油圧シリンダが主軸に直結されているため,この熱が主軸に伝達されて,主軸温度を変動させる。主軸の温度変化は工作精度に直接的な影響を与えるので,現状のCNC旋盤における工作精度の擾乱要因の第1位は油圧シリンダの温度である。
 切削過程では既に切削油不要のドライ切削技術が進展しているが,油圧機構は,工作物チャッキングのためだけに残されており,機械加工の脱油化のネックになっている。そこで,次世代型工作機械としては環境的な配慮で,完全脱油化を図るためだけでなく,安定した高精度加工を維持するためにも,油圧チャックに代わるシステムの開発はメーカ側,ユーザ側にとって大きな課題となっている。


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