いしかわ次世代産業創造支援センター[1]

炭素繊維織物から熱可塑性複合材料(CFRP)の一貫試作装置

 炭素繊維分野の試作装置として、熱可塑性の炭素繊維強化複合材料を用いた部材・製品を開発するための設備が揃っています。炭素繊維を試織できる「小型サンプル織機」、織物に熱可塑性樹脂を含浸させた積層シートを作製するための「試験用フィルム成形押出機」、積層シートを三次元形状の産業部材に成形する「高温型プレス機」、そして熱可塑性樹脂に機能剤を混合できる「混練機」が主な装置です。なお、関連機器をこちらに記載しました。

 これら設置機器の特長を活かして、自動車等車両の軽量化や、産業部材の高強度化等に必要不可欠な次世代材料である熱可塑性CFRPの製品開発を目指し、炭素繊維織物や熱可塑性CFRPシートを三次元形状にするための繊維技術やプレス成形技術等の確立に取り組みます。
 次号では、炭素繊維複合材料や樹脂の機械的特性、音響特性、耐環境性、熱特性等を調べる評価装置をご紹介します。

 

連絡先:繊維生活部 吉村 治 TEL 076-267-8083