CGを活用したデザイン開発支援  ―婦人用バッグのデザイン開発事例―

 CG(コンピュータグラフィックス)を用いたデザイン開発は、実物試作の前に顧客の意見収集や販売先へのプレゼンテーションが可能となり、開発における時間の短縮やコストを大幅に削減できます。

 図1は、(株)谷口(金沢市)が薄くスライスした木材素地を用いた婦人用バッグの開発において、CGを活用したデザイン例です。木の質感までリアルに再現して画像合成することで、アイデア段階で素材や色などのデザイン検討を行え、最終イメージを確認できました。

 また、自社製品のブランド化を目的として、商品を購入する対象者の年代や嗜好を整理し、企業姿勢や商品イメージを伝えるための商品名やロゴデザイン(図2)、流通や売場を想定した展示や販促物のデザイン支援を行いました。開発された製品(図3)は今年度の石川ブランド金賞を受賞し、多くの引き合いを得ています。

 デザイン開発室では、CG技術を活用したデザイン相談や依頼試験、民間デザイナーへのコーディネートも行っております。ぜひ、お気軽にご相談ください。


図1 CGを活用したデザイン開発


図2 ロゴデザイン
        
図3 開発された製品

 

担当:デザイン開発室 餘久保優子(よくぼ ゆうこ)

専門:産業デザイン

一言:買い手側の視点からデザイン支援を行います。