素地形状の多品種化を支援  ―利活用しやすい情報化技術環境をめざして―

 現在、伝統産業である陶磁器分野においても情報技術の導入が進められています。

 多品種少量生産と言われる現在の市場に対して、素地形状の多品種化に対応することを目的に、商品開発を行いやすい情報化技術環境について検討しました。

 その一つとして、和食器を主とした食器データベースを作成しました。これには3391件の写真画像を収納し、作る側の形状分類として12種、使う側(割烹食器)の分類として34種の形状種別に分類しました。例えば、四方、亀甲、八角や梅、菊、輪花等のキーワードを、単独あるいは組み合わせて検索して写真画像を選択し、表示することができます。

 食器データベースの種々の写真画像を、素地形状の新規開発や企画検討資料としてぜひご活用下さい。


食器データベースの表示例

担当:九谷焼技術センター 高 寛明(たかひろあき)

専門:陶磁器、加飾技術

一言:陶磁器分野への情報技術普及を支援します。