騒音振動測定試験  ―工場内外や製品の騒音振動測定にご利用ください―

織機騒音の音圧分布測定例

 工場や事業場からの騒音や振動は、生活環境の保全と国民の健康保護を目的とした法律により規制され、作業者に対しても、労働安全衛生法に則り騒音障害防止のためのガイドラインが定められています。また、環境ISOの取得・維持のためには、これらの法令順守が求められるため、工場内外における定期的な騒音や振動の測定が必要です。
  さらに製品に関しては、JIS規格で建築関係、機械関係、電子・電気機械関係などの部門で騒音や振動の測定方法が規定されています。洗濯機などでは、静かさを追求した製品開発が行われ、商品の性能や付加価値を高めています。
  工業試験場では、工場内外における騒音振動を測定するために、騒音計や振動レベル計を設置し、企業へ出向いて現場での測定を行っています。
  また、開口面積10uの残響室により、壁などの遮音部材等がどれくらい音を遮蔽しているのかを測定することができます。
  さらに、騒音振動解析装置により、インテンシティ法を用いた音源探査や人の耳には聞こえにくい100Hz以下の低周波音も測定できます。振動関係では、FFT解析、加速度測定、モーダル解析を行うことで、振動源の解析・対策ができます。
  工場内外や製品の騒音振動測定にぜひご活用ください。
 なお、騒音振動解析装置は平成16年度けいりんの補助金により導入しました。


担当:機械金属部 新谷隆二(しんたにりゅうじ)

専門:繊維機械、繊維CAD/CAM、流体力学

一言:騒音や振動は古くからの問題ですが、とても重要です!騒音振動測定に関するご相談お待ちしております。