EMC測定試験  -電磁ノイズ対策に関する試験の場-

電子機器の電磁ノイズ測定結果

 電子機器や電子制御装置は、電磁ノイズを放射せず、電磁ノイズにより誤動作しないということが国内外の規格によって定められています。これらの性能を両立することをEMC(電磁両立性)といい、規格を満足していなければ対策を講じる必要があります。石川県工業試験場は、国内の公設試験研究機関の中でもいち早くEMC問題に取り組み、電波無響室、電磁波測定装置、各種耐性試験装置を設置してきました。これらは開放試験設備であり、所定の使用料で自由に利用できるようになっています。もちろん初めての方や様々な設定条件の変更に関しては、当場の職員がご支援致します。
  図は製品から放射される電磁ノイズの周波数特性の測定例です。筐体シールドなどの対策を施すことにより規格を十分にクリアできるレベルに達したことが分かりました。
  工業試験場では、測定試験装置取り扱い研修会、電磁ノイズ対策講習会の開催、EMC研究会石川の運営、技術アドバイザーによる電磁ノイズに関する対策支援を強化しております。是非ともご利用、ご相談ください。


担当:電子情報部 吉村慶之(よしむらよしゆき)

専門:電波シールド、電波吸収

一言:電波をもっと有効に利用できるような技術開発に努めています。