Web技術で共同作業を効率化 -デザインレビューの電子化とデータの一元管理を実現-
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ホームページデザインレビューでの 電子メモ画面例 |
情報通信技術の進歩により、ビデオ会議システムを利用して、遠隔地同士でも居ながらにして会議等を日常的に行えるオフィス環境が整ってきました。さらに会議資料も電子化して情報を共有するなど、共同作業を効果的に支援することが望まれています。
そこで、メモ書きや蛍光ペン感覚でコメントや意見等を電子化された資料に書き込み保存できる遠隔コミュニケーション支援システムを開発しました。本システムは最新のWeb技術を応用し、図形、文字、画像等の電子的なメモの付記や、それらの表示制御をリアルタイムに複数のPC上で、あるいはユーザが適時に表示制御を行える工夫を施しました(特許共同出願中)。
実務での適用例として、当場ホームページのデザインリニューアルにおいて、デザインレビュー作業に本システムを利用し効果を挙げました。従来は、FAXやメールによる校正指示でしたが、原案の画面に直接校正指示(図中の赤色部分)を付記することで校正ミスが無くなり、データの一元管理も可能です。デザインレビューに限らず、遠隔会議、e-ラーニング、ヘルプデスクなどの業務にも応用できる汎用性があり、今後、実用化を進めていきます。
なお、本システムは、(株)富士通北陸システムズ(金沢市)、北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科國藤研究室と共同で開発しました。
担当:企画指導部兼電子情報部 加藤直孝(かとうなおたか)
専門:情報処理 グループウェア
一言:インターネットを利用して離れた場所からいつでもアクセスして情報共有を図ることができます。応用事例を一緒に開発してみませんか。