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電磁波によるIT機器の誤動作を防止するため,繊維などの柔軟性がある遮蔽材料の開発が盛んに行われています。工業試験場では,この遮蔽材料の電磁波遮蔽効果を評価する手法を開発しました。測定は,電波無響室内に2.7m四方の衝立を設置し,中央開口部に試作遮蔽材を設置して行います(右図)。衝立の大きさや開口部面積は,電磁波を理論的に解析することにより求めました。その結果,電磁波の遮蔽効果は,一枚の厚い材料より薄い材料を何枚も重ねた方が高くなり,また,材料の導電率(電気の通しやすさ)や,透磁率(磁気の通しやすさ)が大きいほど良いことがわかりました。なお,本研究は科学技術振興事業団のRSP事業(可能性試験)の研究費で行いました。 | ![]() 遮蔽効果測定風景(電波無響室) |
担 当 | : | 機械電子部 吉村 慶之 |
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