「爽やかに」飲める日本酒めざして


低アルコール清酒を試作


試作した低アルコール清酒
近年,清酒の消費量は減少傾向にあります。そこで,女性や若者向けに,爽やかで飲みやすい低アルコール(約7〜10%未満)清酒の製品開発が酒造業界において急務となっています。
工業試験場では,佐無田隆客員研究員(石川県酒造組合常務理事)と共同で,低アルコール清酒の製造方法を研究してきました。この方法は,酒米と米麹に少量の水を加えて濃厚な甘酒を製造する工程と,この甘酒を用いて発酵を行う工程を分離するもので,従来の方法に比べ,アルコール濃度や甘辛などの調節がしやすくなりました。
この仕込み方法は,多様な低アルコール清酒の製造を可能とし,このほど県内の酒造メーカーで,低アルコール清酒の試醸を行いました。
今後,さらに爽やかな酸味を含む飲みやすい清酒の製品化に向けた研究を進めていきます。

  担 当 化学食品部 松田 章

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