平成13年度研究報告 VOL.51


 カプセル化分散染料のポリエステル布への染色特性
 沢野井康成・堀照夫

水を媒体とする染色方法では,水資源やエネルギーを大量消費する上,その排水処理対策が大きな課題となっている。このため,環境負荷を低減する各種非水染色法の研究開発が行われてきた。筆者らは,先に染料の昇華性を利用する染色方法として,昇華性染料と強磁性材を含有したマイクロカプセル(以下,MC-dye)を用いたポリエステルの乾式染色法を考案した。これまでに,MC-dyeからの分散染料のPETフィルムへの拡散では,染料の昇華がカプセル化や強磁性材によってそれほど阻害されないことを報告してきた。本研究では,MC-dyeを塗布したポリエステル白布を熱処理した場合の染色特性について検討を行った。さらに,MC-dyeを用いて作製した染色試料と高温高圧染色法で作製したものについて,耐光性と色相を比較した。


全文 (PDFファイル:79KB、1ページ)
  簡易テキスト版

PDFファイルをご覧になるためには、アクロバットリーダーが必要です。
ダウンロードはこちら


* トップページ
* 研究報告もくじ

*

前のページ

* 次のページ