組紐技術を用いた長尺FRP製品の開発

■丸井織物株式会社 産業資材開発室 永井 章裕

■技術開発の背景
  大型テレビの製造工程において大型ガラスパネルの搬送を行うロボット(図1)には,炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のロボットアームが用いられている。このロボットアームはたわみを極力少なくする必要があり,軽量性と高い曲げ剛性が要求されている。従来手法は炭素繊維を一方向に配列したプリプレグ(炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸した成形材料)を手作業で芯金に巻きつけ,加熱炉を用いて樹脂を硬化させて生産している。そのため原材料費が高く,多くの人手がかかっている。
  本開発では図2のように,炭素繊維の組紐と一方向材を組み合わせて樹脂を含浸させながら連続的に引抜成形を行うことで,CFRPの生産性を向上させ,コストの削減を図る取り組みを行った。

全文(PDFファイル:44KB、1ページ)

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