土木資材用合成繊維の開発

■繊維生活部 ○奥村航 木水貢
■信州大学 大越豊

1.目 的
 北陸地方では特有の風土・気候から,他の地方に比べコンクリートの劣化が進行しやすい。このため,北陸地方の土木分野では今後,劣化したコンクリート構造物の補修・修繕に関わる施工需要が多くなると予測されている。補修施工の一つに,劣化したコンクリートの表面に繊維シートを貼り付け,コンクリートの剥落を防止する施工方法がある。しかし,この繊維シートには必要性能を満たす適当な繊維素材がなく,アラミド繊維や炭素繊維等,比較的高価な高性能素材を使用せざるを得ないことが問題となっている。
 そこで本研究では,比較的安価なポリプロピレン繊維を高強度・高弾性率化する手法を開発し,その開発繊維をコンクリート剥落防止用繊維シートへ適用することを検討した。

全文(PDFファイル:90KB、2ページ)

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