技術ふれあい2001  
研究・指導事例成果発表

 環境に優しい染色加工技術の開発
 繊維部 ○沢野井 康成 福井大学 堀 照夫

染色加工は,繊維製品の製造において不可欠な工程であるとともに,その製品付加価値を高めるための重要な手段となっている。しかしながら,従来の水を媒体とする染色方法は,水資源やエネルギーを大量消費するうえ,その排水処理対策が大きな課題となっている。一方,近年のアジア諸国からの急激な輸入品増加と国内消費低迷から,繊維製造業は,IT等デジタル情報を活用した短納期型の生産システムが必要になってきている。
これらの状況から,21世紀の染色加工技術には,環境問題,省エネルギーやIT化に対応したものが求められると考えられる。我々は先に,昇華性染料と強磁性材を含有したマイクロカプセルを磁力でポリエステル布に付着させた後,熱処理して発色する非水染色方法を考案した)。
本研究では,この染色方法の実用化を目的に,課題となるカプセルの染色性やこれによる染色布の耐光性および色相等について検討した。



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