技術ふれあい2001  
研究・指導事例成果発表

 シルクプロテイン利用によるポリエステル織物の高機能化
 繊維部 ○神谷 淳 山本 孝 森 大介 
 イタリア・シルク研究所 Carlo Peruzzo G.M.Colonna 福井大学 堀 照夫

絹は衣料素材として独特の風合いや優雅な光沢等を持つため,その感触などを模倣した各種合繊が開発されているが,最近の衣料素材開発がヘルスケア重視の傾向となる中で,特に注目されている吸湿性や肌への優しさ(生体への適合性)等の特性については未だ充分に達成されていない。一方で,イタリアなど絹織物産地では大量に発生する絹廃棄物(セリシン)の処理が大きな問題となっている。この二つの問題を解決する試みとして,工業試験場では平成11年度からイタリア・シルク研究所と共同で,セリシンをポリエステル織物のコーティング剤とする研究を開始した。
セリシンは水溶性が高い為,そのままではポリエステルへ固着させるのは困難である。
本発表では,
(1)コーティングするセリシン自身を化学修飾により改質する,
(2)コーティングされるポリエステル織物の表面をプラズマ処理で加工する,
の両面から固着方法の改善を試みたので,その結果を報告する



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