工業試験場50周年記念事業を開催

月尾嘉男東京大学名誉教授の記念講演
パネルディスカッション
一般公開
50年のあゆみ展

 石川県工業試験場は、昭和37年4月に繊維工業試験場、機械工業指導所、工芸指導所の3機関を統合した総合試験場となり、今年で50年を迎えました。

 この記念として、去る10月4日(木)から6日(土)にかけて、各種行事を行いました。

 初日には月尾嘉男東京大学名誉教授から「日本の底力・地域の技術」と題して「モノづくりの歴史を学び、他の地域が追従できない地域に眠る資源を活用して欲しい」との講演がありました。引き続き、県内企業の方々をパネラーに「未来につながれ、石川のモノづくり」と題してパネルディスカッションを行い、地場産業発展に向け、工業試験場への要望や活用方法について討論しました。初日は県内企業・大学関係者等約350人が聴講しました。

 二日目はOB職員を含めた研究職員の研究・指導成果および企業の技術者による新製品開発事例の発表会を行い、県内企業・大学関係者等約250人が聴講しました。

 最終日は一般公開を目的として休日に開催し、工業試験場に馴染みの少なかった方々にも工業試験場の役割を知っていただくために、施設見学、研究紹介、モノづくり体験、及びクイズラリーなどを行い、約300人に来場していただきました。

 また、50周年を記念してエントランスホールで、企業と共に開発してきた昭和60年以降の製品80点を展示し、多くの方々に見ていただくことができました。

 工業試験場50年の足跡を振り返りつつ、新しい50年の創造に向かって、今後とも本県産業の振興や企業支援の充実に努めて参ります。