お知らせ

新規導入設備の紹介

○蛍光X線微小部膜厚計
[用 途]
めっきの膜厚測定、およびRoHS指令に対応する有害元素のスポット分析とマッピング分析用の装置です。電子部品、プリント基板、めっき加工品などの分析・測定が可能です。
[メーカ]
フィッシャー XDL-B-XYmZ /(株)堀場製作所 XGT-5000WR
[仕 様]
膜厚測定
 X線照射径:φ0.3mm
 最大試料サイズ:460mm×500mm×90mm
 測定法:公定法(JIS H 8501 検量線法)に対応
スポット分析・マッピング分析
 X線照射径:φ1.2mm、0.1mm
 最大試料サイズ:350mm×400mm×40mm
 最大測定エリア:100mm×100mm
 測定法:検量線法、FP法
−平成18年度自転車等機械工業振興事業−

○冷熱衝撃試験機(平成19年3月導入予定)
[用 途]
電子機器や部品を設置した試験槽に、高温(150℃以下)槽または低温(-65℃以上)槽から送風することで、試験槽の温度を急激(数分以内)に変えることが可能です。急激な温度変化を繰り返し与え、熱ストレスを加えることで、電子機器等の信頼性を評価します。
[メーカ]
エスペック(株)  TSA-101D-W
[仕 様]
試験槽 W650×H460×D370mm
結露サイクル試験可能
−平成18年度電源地域新事業支援施設等整備費補助金−

○顕微FTIRイメージング装置(平成19年2月導入予定)
[用 途]
赤外線を用いて10μm以下の微小部分までの有機物の構造解析ができます。有機、高分子材料の分析、材料中の異物分析、不均一材料の成分分布解析などに使用できます。
[メーカ]
バリアン・テクノロジーズ・ジャパン・リミテッド  3100FT-IR/600UMA
[仕 様]
測定波数
 (分光器本体): 7800-350cm-1
 (顕微鏡単素子): 7800-700cm-1
 (顕微鏡イメージング): 4000-900cm-1
測定モード:透過、反射、ATR
高速スキャン:60スペクトル/s
イメージング素子:32×32(175μm角)
窒素ガス発生器、多変量解析ソフト「ISys」
−平成18年度電源地域新事業支援施設等整備費補助金−

石川県工業試験場成果展「石川の伝統工芸・艶と技」開催のご案内

[会 期] 平成19年1月17日(水)〜2月6日(火) 10:00〜20:00
[会 場] 金沢ステーションギャラリー(入場無料)

 石川県では産学官が連携し、伝統産業と他産業との連携や先端技術の活用により、伝統工芸の価値を再認識する「温新知故産業創出プロジェクト H17-H19」に取り組んでいます。
 中でも工業試験場では「ITと伝統素材による新商品試作システムの開発」を行っており、本展では、事業の概要紹介に加えて、工芸素材のデータベース構築に向けて製作した手板見本約150種類(九谷焼、輪島塗、山中漆器、金沢箔)を展示します。

新規採択事業の紹介

 工業試験場が参画する以下の3テーマが採択されました。
 大学や企業と共同で調査や研究開発を実施します。

○環境対応型非鉄金属鋳造技術に関する研究開発
経済産業省 平成18年度戦略的基盤技術高度化支援事業(機械金属部)
鉛を主要元素としている銅合金鋳物について、摺動特性に優れた低鉛・鉛フリー軸受銅合金の材料開発を進めるとともに、環境対応鋳造品生産に必要な環境負荷物質の分析管理技術、水栓部品の簡易鉛溶出試験装置、鋳造設備からの鉛汚染防止技術等の開発を行います。事業管理法人は、社団法人日本非鉄金属鋳物協会がつとめ、(株)明石合銅ら9企業と関西大学ら5研究機関が共同で研究開発に取り組みます。

○新規ナノ炭素硬質膜の適用可能性調査
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構
平成18年度地域研究開発技術シーズ育成調査事業(機械金属部)
実用化されているダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜は、硬度不足による耐摩耗性低下の要因により、アルミニウム合金に対する切削/加工工具への適応に問題があります。本事業では(株)オンワード技研と共同で、新規ナノ炭素硬質膜(水素フリーDLC膜、ハイブリッドナノダイヤモンド(HND)膜等)に関して切削耐久性試験等行い実用化の可能性を調査します。

○めっき繊維を活用した導電性樹脂の静電気対策市場での適応性確認
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構
平成18年度地域研究開発技術シーズ育成調査事業(電子情報部)
めっき繊維を使用した導電性樹脂の静電気対策における市場規模、ニーズ、先行技術、技術動向、ならびに導電性の基本データ収集やメカニズム調査などの技術シーズについて、ダイワボウテックス(株)、金沢工業大学と共同で調査します。また、市場に適応するための技術的課題も抽出します。