CG技術による仮想試作
−工芸素材をリアルに表現する質感計測装置を導入−

 工業試験場では実物素材を計測して得られた光学特性データを利用して、実物に忠実なコンピュータグラフィックス(CG)画像を簡易に作成する手法の研究を行っています。
  今回、新たに光学的な反射特性を計測する装置を導入し、質感表現が難しかった漆塗りや金箔、陶磁器などの工芸素材が持つ高級な質感を、忠実に表現することが可能となりました。
  県内伝統工芸産地では、新分野商品の開発や工芸素材の用途開発が課題となっており、CGなどのIT技術を活用したデザイン開発手法が求められています。工業試験場では、CGを利用した仮想試作システムの開発を行うとともに、石川県が誇る伝統工芸素材の質感をデータベース化して、新分野での製品開発を支援していきます。

 
質感計測装置(左)による金箔サンプルの計測(右)   製品のCG描画への応用


担 当 繊維生活部 梶井紀孝(かじいのりたか)
専 門 工業デザイン CG 迅速試作加工
一 言 CG利用によるデザイン開発の合理化を目指します。



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