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シリンダ内面や金型表面等を超仕上げ加工するために用いられる超砥粒砥石は、ブロック状の素材から数mm幅のスティック状に切り出して製造されます。しかし、砥石はcBNやダイヤモンド等の硬くて脆い材料を含んでいるため加工が難しく、製造コストの削減のため、これまでのブレード切断に替わる新しい加工法が求められています。 そこで工業試験場では、金沢大学および関連企業と共同で、Nd:YAGレーザを用いた超砥粒砥石の高精度切断技術について研究しています。レーザ切断は、工具を使用せず非接触で加工するため、材料の硬さに影響されずに加工できる特長があります。 これまでの研究の結果、ブレード切断と比較して、加工速度および歩留まりにおいて優位性が見られることがわかり、また、レーザを二次元で走査して、ブレードでは加工できない自由曲面の切断を行い、軸付き砥石の穴加工等にも適用可能となりました。 今後は、レーザビームの強度分布を制御しながら材料の表面に転写加工する技術について研究を展開し、砥石をはじめとする硬脆材料への三次元加工について、実製品への応用を検討する予定です。 |
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超砥粒砥石の精密切断 |
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担 当 | : | 機械金属部 古本達明(ふるもとたつあき) |
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専 門 | : | レーザ加工 機械設計 |
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一 言 | : | 無限の可能性を秘めたレーザに一度触れてみませんか? |
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