短納期生産に威力発揮
−サンプル整経機を導入−


 平成15年2月のモノづくり支援センターの開設にともなって、県内繊維産業の企画提案型への移行と新商品開発力の向上を支援するため、サンプル整経機を導入しました。サンプル整経機は、多品種・少量・短納期への対応など、頻繁な試作・商品開発における製織準備の合理化・効率化を図るのに最適な装置です。
 従来、多品種・少量生産設備としては部分整経機があり、これは、たて糸用に同じ糸を数百本以上準備する必要があり、この数百本の糸毎にドラムに織物長さ分を巻き、織物のたて糸本数(織物幅)になるまでこれを繰り返す作業が行われています。また、この部分整経工程では、数名のオペレータにより、数百本の糸を所定の位置(クリール)へ配置する作業や糸結びが必要でした。しかし、導入されたサンプル整経機は、1本の給糸からでも10,000本以上にも及ぶたて糸を自動でたて糸ビームに巻くことができ、新商品の開発研究を効率的に行うことが可能です。
 現在、開放機器として県内繊維企業や工試の織物素材研究開発に利用されています。特に県内織布企業が多く利用しており、新商品開発の試織に役立っています。
サンプル整経機


担 当 繊維生活部 森大介(もりだいすけ)
専門 織布、撚糸
一言 初めての方も大丈夫です。気軽にご連絡ください。



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