スギ、ヒバなど県産木材の用途拡大
−圧密木材を利用した製品試作−

 県産スギ材やヒバ材の圧密木材を利用して、本棚や机、引き出し、照明器具、木製サッシ、床材、内装材など19点のインテリア製品を試作しました。スギなど傷の付きやすい軟質材に高温・高圧を加えて圧密(硬質)化させることにより用途拡大を狙ったもので、県内企業、林業試験場、工業試験場がこれまで共同で取り組んできました。
 今回の試作では、石川ウッドセンターのホットプレス装置や富山県林業技術センター木材試験場の加熱ロールプレス装置を使用して圧密加工を行い、加工前に比べて倍以上の硬さを得ることができました。
 完成した試作品は、9月26日から10月19日まで、金沢ステーションギャラリーで開催されている「石川の素材展」で展示紹介を行っています。
 また今後は、圧密木材をより安定的に低価格で生産できる機械装置の研究開発にも取り組みたいと考えています。そして量産化でコストダウンが実現化すれば、木製デッキなど建築物のエクステリア製品をはじめ、公共分野への適用も可能になると考えられます。
 圧密木材や県産木材を利用した製品開発に関心のある方は、お気軽にご相談下さい。

家具の試作品と圧密加工による木材細胞壁の様子

担 当 繊維生活部 志甫雅人(しほまさひと)
専門 工業デザイン
一言 皆様方の新製品開発をデザイン面から支援します。



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