研究会で新商品開発を促進
−合繊メーカー、地元企業との取り組み−

 大手合繊メーカー7社、地域産地企業8社、化繊協会、繊維リソースいしかわ(地域産業振興課)、工業試験場が参加する合繊メーカーとの新商品開発研究会を昨年11月に発足し、合繊メーカー系列にとらわれずに、各社の素材を組み合わせて、地域シーズをベースとした市場性の高い織編み物を開発しました。
 研究会の取り組みの特徴は、次のとおりです。
(1)合繊メーカーには新繊維素材の提供と技術者を派遣してもらい、新商品開発のアドバイスを受けました。
(2)県内企業は提供素材を組み合わせて新規織編み物の試作と用途開発を進めました。                
(3)工業試験場は技術のコーディネートと試作品の性能評価試験を行いました。
 本研究会では開発目的別に四つのワーキンググループに分け、各グループで計23点を試作して3月18日に第一回目の中間成果発表会を開催しました。その後、試作品の未完成部分を改善しながら、十数点の試作品を完成させ、9月18日に最終成果発表会を行って好評を得ることができました。
 試作しました織編み物や縫製品は、9月26日から10月19日まで「石川の素材展」と題し、金沢ステーションギャラリーに展示しております。ユーザーの方々の評価を受けながら商品として更に完成させたいと考えています。
研究会での試作品発表

担 当 繊維生活部 土定育英(どんじょういくえい)
専門 繊維機械、撚糸 織布
一言 石川ブランド製品を広く海外市場にアピールして採用されることを期待します。



トップページ

技術ニュース

前のページ

次のページ