最新型三次元測定機を導入
−3次元CADとの連携による測定が可能に−


風車羽根の形状精度測定例
 工業試験場の三次元測定機は、依頼試験業務の中で県内企業の製品、部品の寸法・形状精度の評価機器として、年間130件以上の利用があります。測定精度は世界最高水準を維持しており、県内企業に導入されている三次元測定機の原器としての役割もはたしています。
 従来の三次元測定機は、昭和58年に導入したものですが、最近の3次元CADや複合工作機械等の普及により複雑形状部品の加工精度が向上し、その精度測定依頼に対応できなくなってきました。そこで、昨年度末に最新型の三次元測定機を導入しました。
 今回導入した三次元測定機は、図のように特に自由曲面のならい測定機能に優れており、製品や製品モデルの曲面形状を高速スキャニングすることにより、取得したデータをCADデータと比較・評価したり、逆にCADデータや数値データに変換する機能が強化されています。また、その他に次のような特徴があります。
・サブミクロンの測定精度を保有
・微小歯車や新JIS規格による歯車精度評価が可能
・微小な金型や微細部品の輪郭形状測定に対応可能
 今後は、モノづくり支援センターの関連試験設備として、県内企業の新製品や新技術開発支援に活用していく予定です。

担 当 機械金属部 坂谷勝明(さかやかつあき)
専門 精密測定、砥粒加工
一言 信頼性の向上に努めています。



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