シャワーチェアを共同開発
−重度四肢麻痺者のシャワー浴を可能に−


 高齢者や障害者の入浴用品の一つに、寝室から浴室に移動してシャワー浴を行うシャワーチェアがあります。しかし、県内の福祉専門職60名を通じて利用実態調査を行ったところ、市販品には、移乗や姿勢保持に配慮したものが少なく、中でも、シャワーチェアを最も必要とする重度四肢麻痺者に適した製品が殆どないことが分かりました。
 そこで、県リハビリテーションセンターとの連携により、シャワー介助浴の動作分析およびシャワーチェアの設計条件整理を行い、入浴用品開発に定評のある株式会社ミクニ(神奈川県)と共同で、重度四肢麻痺者用のシャワーチェアを開発しました。
開発した重度四肢麻痺者用の
シャワーチェア

製品の特長
(1) 48pの座面高と着脱式肘掛け・足置き台により、移乗が円滑化。
(2) メッシュシートの採用および座、背、レッグレストの角度調整機構により、移動・洗体姿勢が安定。
(3) 50pの座幅と折り畳み式のハンドルにより、洗体のための体位変換が円滑化。
(4) 頭部シートの張り調整機構により、洗髪が円滑化。


担 当 電子情報部 高橋哲郎 (たかはしてつろう)
専門   工業デザイン、人間・福祉工学
一言   福祉用具、ユニバーサルデザインに関する技術的課題は、福祉科学担当にご相談ください。



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