加賀野菜の抗酸化性について
―活性酸素除去能力を確認―


 工業試験場は、農業総合研究センター、農業短期大学、金沢大学がん研究所と共同で、県産農産物における機能性について研究を行っています。今年度は加賀野菜について、抗酸化性(活性酸素を除去する能力)と血圧の上昇を抑える効果について調べました。
 加賀野菜は加賀れんこん、源助大根、五郎島金時、金時草など14品目が認定されています。これら14品目について、標準的な測定法のDPPHラジカル消去能という方法で抗酸化性について調べたところ、8品目に抗酸化性が認められました。特に、ヘタ紫なす、加賀つるまめ、加賀れんこん、金時草は、対照とした通常の野菜と比較して、3〜5割強い抗酸化力が確認できました(図参照)。
 現在、アンジオテンシンI変換酵素(ACE)阻害能という方法で血圧の上昇を抑える効果について調べています。 今後も加賀野菜以外の県特産物における、様々な機能性について調べていく予定です。詳しい内容についてはお気軽に工業試験場までお問い合わせ下さい。


担 当 食品加工技術研究室 道畠俊英(みちはたとしひで)
専門 食品化学、食品分析
一言 加賀野菜を食べて健康な身体を維持しましょう。



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