騒音下の音声認識システムを実用化

工場での音声入力検反システムで商品化を目指す

 工場のような高騒音環境でも利用できる耐雑音性に優れた音声認識システムを開発しました。騒音下では音声信号に雑音が重なるとともに作業者の発声の仕方も通常と異なるため,従来,音声認識性能の低下が問題となっていました。そこで,声帯振動に適合したモデルと有声音スペクトルを強調した音声認識手法を開発することで,騒音下での高い認識性能を達成しました。
 これを技術移転し,織物検査工場における検反システムとして実用化しました。この検反システムでは,作業者が目視検査で発見した織物欠点の名称を,従来の手入力ではなく音声で入力することで,検査中に視線をそらすことなく入力が可能となり,操作性の向上が図れます。(株)北村製作所(松任市)は,この技術を用いた「音声入力検反システム」を第7回大阪国際繊維機械ショー(10月8日〜13日)に出展し,商品化を目指しています。
繊維機械ショーでの音声入力検反システム
繊維機械ショーでの音声入力検反システム

担 当 :製品科学部 漢野救泰

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