国際研究者交流制度で研究成果


石炭灰の再利用研究の成果を国際会議で発表

STAフェローのクマール博士
STAフェローのクマール博士
 工業試験場では,科学技術振興事業団のSTAフェローシップ制度により外国人研究者のクマール博士(インド)を招聘し,平成11年度から石炭灰の有効利用に関する研究を行っています。本研究では,特定の型のゼオライト(沸石)や多孔質体(細孔径2〜50nm)を石炭灰から合成する手法の開発に成功しました。この研究成果を7月5日開催の「材料分野の先進技術に関する国際会議」(シンガポール)において同博士が発表しました。
 ゼオライトは,石油精製からフロンガスの脱水等の広い範囲で応用されており,身近なところでは環境浄化用原料としても大きな役割を果たしています。今回の研究成果は,県内で産出される石炭灰の再利用だけでなく,地球環境問題と資源リサイクルの両面で貢献できるものと期待されます。

担 当 :化学食品部 豊田丈紫

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