工業試験場ネットワークシステムの構築
上田芳弘・林克明・前川満良・加藤直孝
近年,ネットワークシステムを通しての情報交流やコンピューク資源の相互利用の必要性が認識されている。当場では技術者・研究者の情報交流を促進するために,平成元年度より石川県研究情報ネットワークシステム(ハイテクネット石川)の構築を進めてきた。「ハイテクネット石川」は石川県内の研究情報を提供するとともに,つくば,富山.静岡,東北地区,けいはんな地区の各ネツトとサービス総合デジタル通信網(ISDN)を経由して接続し.各地域との情報交流を行っている。
また,これと平行して場内ネットワークを構築し,技術指導相談事例,県内企業情報等のテータベース、業務スケジュール、文書管理などのサービスを提供している。
キーワード:ネットワーク、LAN.WAN,ISDN
超精密加工技術の実用化研究
−CBN工具による高硬度材の切削性能−
嶺蔭士朗・森本喜隆・中薮俊博
本研究は,CBN工具による高硬度焼入れ鋼の精密切削加工の確立を目的に,微小切削条件下における工具刃先形状(ネガランド角,ノーズ半径等)が工具摩耗や表面粗さに及ぼす影響について検討し,次の結論を得た。
l)工具の刃先形状の違いによって,工具摩耗や表面粗さに大きな影響を及ぼす。
2)工具摩耗は,切削速度に依存しており切削速度l30〜l60m/min付近の条件が最も安定する。
3)CBN工具による平均切削温度は,923〜l,023Kで切削機構に大きな影饗を及ぼす。
4)摩耗部の条痕状態(凹凸)は,表面粗さ,工具寿命に大きく影饗する。
キーワード:CBN工具,旋削,微小切削,工具摩耗,表面粗さ,ステンレス鋼
レーザ測長機の応用技術に関する研究
坂谷勝明・大浦利夫・廣崎憲一
本研究では,レーザ測長機の応用範囲の拡大による活用の促進を図ることを目的として,これを利用した次の新しい測定手法の開発を行った。
1)非接触表面形状測定のための光ファイバレーザ干渉計を試作し,基礎的な実験を行った結果,試作した装置によりダイヤモンド切削面の表面粗さ,真円度,平面度を表面に傷を付けずに±20nmの精度で測定ができ,また工作機械上でのオンマシン形状測定も可能であることを確認した。
2)自体検定法にレーザ測長機を応用した割出精度測定法を開発し,オートコリメータによる測定と比較した結果,測定値のばらつきを約l/2にすることができた。
3)主軸の回転精度を簡便に測定するための方法を開発し,超精密旋盤などの主軸について基礎的な測定実験を行った結果,試作した装置によって従来の基準球と静電容量型変位計を用いる方法と同程度で回転中の主軸の挙動が測定できることを確認した。
キーワード:レーザ測長機,非接触測定、割出精度、主軸回転精度
布の物理特性値から着用時の快適性(むれ)を
客観的に評価する方法の研究
松本義隆・富沢勉・中西源次・杉浦由季恵・中村清光・久保昌彦・江守孝三・田中光
布の物理特性値から着用時の快適性を客親的に評価する方法を開発するために,ブラウス生地用の布について,物理特性値(組成,諸物性,熱・水分移動特性,風合い関連特性)と着用試験による快適佳のデータ(むれ感)を重回帰分析した。その結果,布の物理特性値から着用時の快適性を推測する回帰式を開発することができた。
キーワード:布,物理特性,快適性、回帰式
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