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現在,九谷焼素地の成形は,ろくろ成形,鋳込み成形,ローラマシン成形法等があり,それぞれの成形法によって特性の異なった坏土が使用されている。ろくろ成形用坏土は,特に成形性が重要となるため,花坂陶石の水簸物(すいひぶつ)に木節・蛙目粘土を添加し調整されている。しかし花坂陶石の水簸物にはFeが多く,木節・蛙目粘土にはFe,Tiが多く含まれているため,焼成するとねずみ色がかった素地となる。業界としてもこの焼成色を白くし,ろくろ成形による手作りならではの様々な加工を施すことにより,高品質で高付加価値のある商品を作ろうという強い要望がある。 そこで坏土の基本的性質である鉱物組成,化学組成,粒度,成形性,焼成色,耐火度の関連性を解決し,今までにない高品質で高付加価値のあるろくろ成形用白磁坏土の開発を目的とする。
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