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 「とりや夢織ファッションショー」
 ファッションタウン鹿西地区推進協議会  浦川 幸子*

■背 景
 「繊維産地なのに最終製品が見えない」と言われる中、産地の再認識と活性化を目的に、平成元年より地元繊維素材を用いた手作りファッションショーを行っている。
鳥屋・鹿島・鹿西の三町からなる当産地は、白生地(染色仕上げ加工前の生地)産地である。このため「プリント素材がない」、「素材の最終的な肌触りがわからない」という実情がある。このような状況下においても、華やかなショーを実施していかなければという思いを繊維業者の方々と話あってきた。
 とりわけ、ファッションタウンでのインクジェットプリンターとの出会いは、白生地産地だからできるショーを実施すると言う期待で胸が躍り、今日までその情熱を忘れず続けている。

■内容「2003 夢織ファッションショー」
開催日時/平成15年8月2日(土)
場所/梅の里公園芝生広場特設ステージ
第1部/「ゆかた図柄&デザインコンテスト」
テーマ:【翔(SHOW)・YUKATA】
一般の方から図柄&デザインを募り、入賞作品は産地素材に石川県工業試験場のインクジェットプリンターでプリント後、ゆかたに仕上げてファッションショーを実施。
第2部/「産地素材によるファッションショー」「ゆかた図柄&デザインコンテスト」
鹿西三町の繊維素材を用い産地の再認識を目的としたショーを実施。

■特 徴
 ファッションショーは、すべて手作りである。素材は、全て産地の繊維業者の方達から提供してもらい、その素材にあったデザインをテーマにあわせて考えている。パターンナーもいないので、縫製ができる人を探して協力をもとめ、鹿西三町で20人くらいの方達をランクづけで把握して縫製の割り振りをしている。メーク士も素人4〜5人選んで年に1回講習会を開いて勉強会をしている。モデルも公募すれば何の苦労しなくても集まるようになった。スタッフも商工会の職員である。
 地域の人達が自分達で作り上げるファッションショーという「モノづくり」、業者と地域住民が一体となって毎年暑い夏に挑戦し続けている。

■今後の展開
 鹿西三町の産地では、継続して行うことを、繊維企業・関係団体では考えている。
 現在企業と、地域が一体となって感動を享受することにより今後もショーを継続し、さらに幅広く関係業界にPRしていく予定である。



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