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 県産スギ材を用いたインテリア用品の開発
  株式会社 松井 松井俊雄*

■技術開発の背景
 弊社工場がある尾口村は、石川県指定工芸品である檜細工発祥の地であり、現在も網代の笠、かご、花器等が近郊で製造されている。しかしその製造は現在も手作業であり、生産量も少なく、従事者のほとんどが高齢者という現状である。
そこで豊富な県産スギ材を利用し、機械編み技術を導入することによって、量産化による製品の品質安定化と低価格化を図るとともに、石川県工業試験場の指導の基、現代の生活空間に合ったインテリア用品のデザイン開発を行った。

■技術開発の内容
・機械編みに適したスギ材のスライス方法
・着色及び編み目を活かしたデザイン展開
・汚れや解れを防止する樹脂コーティング技術

■製品の特徴
 開発商品としては、照明器具、壁掛け、衝立、卓上マット類等があるが、その主な特徴は次のとおりである。
・機械編みにより、幅900mmまでの網代が低コストで供給できる。
・着色及び編み目の工夫により、和洋の空間に合った商品提案が行える。
・樹脂コーティングにより、汚れにくく、耐久性も高い。

■今後の展開
商品領域の拡大を目的として、次のアイテムの製品開発を予定している。
・壁装材
・押し花を組み合わせたインテリア用品


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