技術ふれあいミレニアム2000発表会要旨集
プラスチック製品の迅速試作
株式会社ネイブ 藤田伸也
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■技術開発の背景
プラスチック製品の開発において求められる試作品は,目的や用途により材質・数量・納期が異なるため,それぞれに応じた成形法が必要である。さらに,図面データがない現物の改良やデザイン画の具現化など多様な試作依頼がある。そこで当社では,3次元データを活用することにより,クライアントの幅広い要求に対応できるプラスチック製品の試作技術の開発を行った。
■技術開発の内容
1.クライアントの要望に対する各種成形法
材質
ロット
納期
成形法
量産品同材料
100〜10,000個
1ヶ月程度
ZAS型による射出成形,ブロー成形
量産品同材料
1〜100個
2週間程度
耐熱樹脂型による射出成形
量産品相当材料
1〜30個
2週間程度
真空注型
*製品全体の形状確認には光造形,意匠面の形状確認には多孔質ウレタン切削加工を行う
2.図面データ以外からの試作事例
(1)携帯電話ボタンカバーの形状計測を行いデザイン変更
(2)デザイン画からの1/1コンパクトカー用ボディ発泡スチロールモデル製作
(3)ゲーム用CGデータからのロボット模型光造形モデル製作
■製品の特徴
1.クライアントの各要求に幅広く対応出来る成形技術
2.ZAS型・耐熱樹脂型による射出成形では若干の設計変更が可能
3.アンダーカットを有する部品の注型可能
4.デザイン画など図面以外のデータからモデリングデータ,加工データを製作可能
■今後の展開
ベンチャー企業のクライアントからアイデア商品の試作依頼が増加傾向にあるため,現有技術を活かして,市販の部品をうまく組み合わせることができる筐体を安価に提供する方法を確立していきたい。
*企画開発室
代表者名
:
代表取締役 西出大進
住 所
:
〒922-0422 加賀市弓波町2番地
TEL 0761-75-8800 FAX 0761-75-8888
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