友禅模様を取り入れた繊維製品の開発研究  ― 石川らしい繊維製品の開発 ―

 いしかわの特色を生かしたファッション性の高い繊維製品の開発を目的に、県内のハイテク素材や伝統工芸技術を用い、石川らしい繊維小物製品のデザイン研究と、その試作・検討を行いました。

 開発にあたり、県内のファッションデザイナー高瀬由紀氏と共同で、期待できる商品領域として,オールドコレクション(図1)を利用してデザイン展開し、ショールとバッグを提案した。提案手法としては、高瀬氏による手書きスタイル画を基にデジタル画像化し、加工処理したデザインイメージ(図2)を作成しました。

 デザインイメージを基に、超扁平糸に独自の撚りを施した絹のような光沢のあるポリエステル素材を用いて、布専用インクジェットプリンタで染色し、ショール10点とバッグ10個を試作しました。

 試作品は、デザイナーのコレクション展(図3)において、来場者の要望や意見を聞き取り、それを基に商品化への検討を進めています。

図1 オールドコレクション大正昭和の
初期のテキスタイルサンプル
図2 デザインイメージ
   
図3 YUKI TAKASEコレクション展

 

担当:繊維生活部 杉浦由季恵(すぎうらゆきえ)

専門:テキスタイルデザイン

一言:アイディアは無限大です。