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近年、ロボットは産業用から家庭用へと活躍の場を広げています。しかしながら、現在、生活支援用として十分な物理的操作ができるロボットは存在しません。その理由として、必要十分なハンドが未だ開発されていないといったことが挙げられます。
工業試験場では、昨年度、(独)産業技術総合研究所での研修を通じてロボットハンドの技術調査を行いました。生活支援を目的とした時、食器の扱い一つをとった場合でも、ハンドには小型・軽量でありながらも十分な力と自由度が必要であるといった難しい課題があります。そこで、まずは取り扱いが容易とされるもの(ユニバーサルデザイン製品など)を対象とすることで、必要最小限の機能で生活支援ができるロボットハンドの研究に着手しました。そして将来的には、人の生活環境に溶け込んであらゆる面でサポートできるロボットのハンドに発展させていく予定です。 ロボットは機械や電気・電子、情報処理など様々な分野の技術の融合で成り立っています。ロボットに興味のある方や独自の技術をロボットに生かしてみたいと考えている企業と協力して石川県におけるロボット産業の振興に貢献したいと考えています。 |
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生活支援用のロボットハンドのイメージ |
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担当 | : | 機械金属部 中島明哉 (なかしまあきちか) |
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専門 | : | 機械機構学、ロボット工学 |
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一言 | : | 分野に関係なく、ロボットに興味のある方はぜひご連絡ください。 |
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